「四国へんろ‥こころの旅」 K | |
四国の池さん | 1/31(土) 20:15:51 No.20090215143617 |
翌朝桂浜へ連れて行き、坂本竜馬の銅像をみました。 十数年の時よりかなり痛々しいと思った。 それだけ竜馬も年をとったんだ‥と自分を納得させた。月の名所の岬を見て早々に次の目的地33番雪渓寺へ急いだ。 それは小さな町中に、ずっしりとひっそりと時をを刻んでいるように思えた。 今回のへんろ旅は今日で終わり、彼女も同意してくれた。 丁寧に参拝してバスに乗り、そして高知駅から高松行きの列車に乗り込んだ。 「今度の旅では大変迷惑をかけてお世話になりました」「いいえお互い様です こちらこそ色々教えていただきありがとうございました 楽しかったですね」 思ったよりお遍路さん以外に少ないですね‥と言う。 春と秋は多いけど、冬と夏はこんなものですよ‥言った。 冬は歩くと体が温まるが、夏は脱水症や熱中症でからだのコントロールするのに、大変なんですよ‥答えた。 「じゃ今度春へんろしょうかな」・「???」 「もう一つ聞いていいですか、お父さんはタバコ吸わないのですか」「吸います。でも吸わない人の前では吸いません。酒も飲みますがへんろ中はできるだけ禁酒禁煙を心がけています」 「うちの父もお酒もタバコも好きでした。でも酒癖が悪くなり母に手をだすようになりました。結局肝臓を悪くして亡くなりました‥ごめんなさい・こんな話し」 典子さんの年は聞かないけど、お母さんの年を聞いてもいいですか‥内緒の話だけど60台の半ばかな?‥と 列車は山と川にはさまれ、線路と国道しか通らない渓谷を車輪を軋ませながら走る。 彼女は今夜大阪なんばのおばの所に行ってへんろ旅の話をするのを楽しみにしていると言った。 高松からなんばまではバスで約三時間余だから、六時ごろにはなんばに着くでしょうと言った。 高松に着いて20分後のバスに予約できた。 「日を改めて大垣に来てね、私よりお母さんが待ってるみたいよ」 「春にはまた一緒に歩いてね」 そんなに大きな声を出さなくてもいいのにと思つた。 高速バスは発車して大阪へと向かった。 なぜか寂しい思いで、この旅は終わった。 歩行 11.4km 「四国へんろ‥こころの旅」シリーズは今回で終了します。 皆様のご意見ご感想をお待ちしております。 |
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